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『オレンジ・ランプ』
山国 秀幸 著 幻冬舎 発行 文庫 B913.6/ヤ
主人公の男性が39歳の若さで、若年性アルツハイマー型認知症と診断されるところから
物語が始まります。本人、そして妻は、これから仕事は?家庭はどうなるのか?という
絶望の淵に立たされます。もともと明るい性格の妻は、夫を支えてできることをやって
いこうと奮闘しますが、妻がよかれと思ってしたことが夫にプレッシャーを与え、病状の
進行とともに、夫の性格にも変化がでてしまうという展開です。
認知症の本人、そして周囲の人たちも認知症について考えたこともなかったという世代の
人たちばかり。なかなか理解が進まず周囲とのズレが生じます。しかしある日、認知症の
当事者が集まる会で、それまでのイメージを覆すように生き生きと生きる人たちの姿を見て
夫婦に前向きな変化が現れます。
タイトルにあるオレンジランプが果たす役割をぜひ最後まで読んでみてください。