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感情のままに泣いて喚いて笑う。子ども達が放つベクトルの向きや大きさはいつも破壊的。なのになぜか愛しい。マスクを着けるようになって約1年半。この本の写真に映る子ども達への感情が「可愛いな」から「貴重だな」に変わってしまいました。触れ合い、笑顔を交わす事で生まれる子どもたちへの慈しみを目に見えるようにしたらきっとこの本になるのでは、と思える一冊です。
時は大正。歌うことが大好きな少女・はなは、家計を助けるため東京のお屋敷へと奉公へ出ることに。右も左も分からない都会で様々な人に出会い、ひょんなことから浅草オペラの世界へと足を踏み入れたはなは、天性の歌声と能力を発揮して次第に人気歌手へと成長していくのですが…。自分自身の力で生きる場所を見つけるはなの姿は、はつらつとして応援せずにはいられないほどに魅力的です。美しい挿絵とともに大正浪漫あふれる物語をご堪能ください。
哲学って難しい、何書いているかわかんない、でも興味はある。そんな時にはまずマンガから入ってみると良いかもしれません。哲学の研究をしている大学生たちの前に「哲学書」が人の姿になって現れます。キルケゴール、ニーチェ、カントといった人物たちが論争したり、彼らに負けず劣らずキャラの濃い大学生たちが出てきたりと面白く読めます。哲学を学んでいる人たちはどういった研究をしているのかがわかります。
1年延期になり開催された東京オリンピック・パラリンピック2020。無観客の中での開催でしたが、選手が決してあきらめない姿が印象に残りました。浅田真央さんは、フィギュアスケートで日本代表としてバンクーバーオリンピックなどに出場しました。そのオリンピックの悔しさ、第2の人生をかけたサンクスツアーなど。引退後、現役中のことを振り返ったフォトエッセイです。
ちっぽけなクラゲと、ひとりぽっちで旅するほうき星の切なくも愛おしい物語です。やさしく綺麗な言葉に加え、海や夜空の吸い込まれそうなほど美しい絵が大変魅力的な作品となっています。読んだ後には大切な人への想いを言葉にして伝えたくなるような、心が温かくなる一冊です。ぜひ贈り物や、読み聞かせなどにもおすすめです。
動物のお医者さん梅原英輝先生は、夜、家まで来てくれる「往診」を専門にしている獣医師さんです。依頼があると、治療の道具や薬がたくさん入ったカバンを抱え、自動車を自分で運転し、夜から朝まで働きます。体力的にもきついはずの仕事を、梅原先生はなぜ選んだのでしょうか。発見と反省の日々をおくる梅原先生の真摯な仕事ぶりを綴った感動のノンフィクションです。
人気作家 朝井 リョウさんの作家生活10周年記念作品。ゆふいんラヂオでも紹介された一冊です。
主人公は映像制作に関わる二人の若者で、自らの作品を世に出すために互いに真逆とも言える道を選び、それぞれの視点と語りで交互に物語は進行します。
テレビに映画、YouTubeやネット配信など様々な映像作品が楽しめる現代と状況がリンクし、主人公二人の理想や嫉妬、迷いがリアルに感じられます。
世界のケーキやチョコレート、冷たいおかしが大集合!本のタイトルに「ずかん」と入っているだけあり、おかしがそれぞれどこの国で生まれたのかがわかるように国旗のマークがついていたり、豆知識が紹介されたりしています。本物のようにおいしそうなおかしを見ていると、おもわずお腹がすいてしまいそう…。
「あなたは今、銃で撃たれた。あと十五秒で死ぬ」死神にそう告げられた主人公が、犯人を特定・告発するためにとった行動とは?
「死までの十五秒間」をテーマにした異色のミステリー短編集です。
「将来自分の好きなものに囲まれて過ごしたい。いつか店をやりたい。」と思っていた著者が30歳直前で店を持ち、売るものを考えていた時に思いついたのが郷土玩具。だるまや招き猫をはじめ、形や表情も様々な郷土玩具が、その土地土地の思いも含めて何とも味わい深い。大分のものも数点紹介されており、私自身もその一つに一目惚れしてしまい、現在自宅の居間にかざっています。
幼い頃の事故がきっかけで、一つの身体に七人の人格が宿ってしまった青年。曜日ごとに入れ替わる人格のうち一番地味な火曜日担当の“僕”が、ある朝目覚めるとそこは水曜日で…。火曜日には入れなかった図書館で始まる恋や絡まる人間関係など、予測不能な展開と徐々に明らかになっていく真相に夢中になれるサスペンスです。