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『春、戻る』 瀬尾 まいこ 著 集英社 発行 一般 913.6/セ
主人公のさくらは36歳で結婚を控えていました。そんなある日、兄と名乗る謎の青年がさくらの前に現れました。
急に現れた年下の24歳の「お兄ちゃん」は、さくらの結婚にあれこれ口出しを始めます。
どこか憎めない空気をもつ「お兄ちゃん」。でもさくらは、記憶をたどっても「お兄ちゃん」のことに思い当たり
ません。結婚相手が実家で営む和菓子屋に「お兄ちゃん」は顔を出し、知らず知らずのうちにさくらの生活になじん
でいきます。果たして「お兄ちゃん」は何者で、目的は何なのかを知りたくて続きが読みたくなります。
人生の大きな節目の1つである結婚。主人公のさくらが自分の過去を振り返る姿にも心が打たれます。