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ゆふいんラヂオ紹介本(2022年1月挾間)

『100万回死んだねこ ―覚え違いタイトル集―』福井県立図書館 編著 講談社 発行 一般 015.2/ヒ

 

 パッと聞くと思わず聞き逃してしまいそうなタイトルですが、よくよく考えると違和感が…。そんな「覚え違いタイトル」を90作品も紹介したこの本は、編著者になっている福井県立図書館の司書たちが、カウンターで利用者の方から寄せられた問い合わせ=レファレンスを受ける中で集まった、覚え違いのタイトル事例を一冊にまとめたものです。

 本の内容は1ページの表面に利用者の方から尋ねられた覚え違いの本のタイトル、裏面に司書が探した本とその本の紹介という構成で、テンポ良くまとめられています。例えば、題名になっている『100万回死んだねこ』を尋ねられたページを見てみると、正しいタイトルである『100万回生きたねこ』の紹介とともに「ちなみに『100日後に死んだ猫』という覚え違いのパターンもありました。こちらはワニの影がちらついてちょっと悩みます」という司書からの補足情報がついています。

 ゆるくてかわいいイラストつきで、サクサク読めてクイズ感覚でも楽しめる本なので、この本を読んで「こんな風にうろ覚えでも聞いてみていいんだ!」と感じてもらえると嬉しいです。読みたいと思っている本や探していた本がある方は、覚え違いでも大歓迎ですので、お気軽に近くの図書館カウンターまでお尋ねください♪